Journal

journal

クリエイティブ産業でもハブを目指すシンガポール

シンガポールの一人当たりGDPは約5万6000ドルで世界9位です。一方で、日本は約3万6000ドルと世界26位。シンガポールのGDPは依然プラス成長が見込まれており、今後も経済が発展していくと考えられます。

好調な経済の恩恵を受けようと、世界の大企業がシンガポールに地域統括拠点を設置しています。企業が多く集まる理由、それは同国がアジア展開をする上で「ハブ」となるからです。

加速するクリエイティブ産業のハブ化戦略

シンガポールのハブ化戦略は、経済・ビジネスだけでなくクリエイティブ産業でも実施されています。 政府は、2000年からクリエイティブ産業振興のための継続的な「ルネサンス・シティ」政策を推進。08年に開校した同国初の中高一貫公立芸術専門学校が、人材育成の中心的な役割を担っています。

アジア最大級のアートフェア「Art Stage Singapore」や、フランス・パリで開かれる欧州最大級のインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」のアジア唯一の開催都市として同国が選ばれたのも、文化のハブとして認知されていることを示しています。ホテルやオフィスビルのエントランスなど街中にもパブリックアートが溢れ、芸術が生活の一部に浸透しています。

巨大市場へのゲートウェイとしても機能

クリエイティブ産業の振興の一環で、観光客誘致にも力を入れています。多くの観光客を受け入れ、国内のクリエイティブワークを販売するエコシステムを作りだそうという試みです。 世界優良空港ランキングでチャンギ空港は3年連続トップとなりました。同空港の拡張工事により、2018年までに旅客処理能力は8500万人に拡大するともいわれてます。 観光客だけでなく、MICE(報奨旅行、会議、展示会)でも来訪者を増やそうとする取り組みが進んでおり、欧州などほかの地域からも人が集まる観光や会議のハブとして機能することが期待されています。 東南アジア域内には、人口約2億5000万人を抱える巨大市場インドネシアのほか、日本企業が開拓できていない中央・南アジアや中東への玄関口としても機能することが考えられます。

Other Journals