27.HULS Gallery Tokyoオープン

2019年7月4日、東京の赤坂に工芸ギャラリー「HULS Gallery Tokyo」を開設した。赤坂といえば魯山人による伝説の料亭「星岡茶寮」が存在した地でもあり、今でも数多くの料亭がある「食の街」である。また、多数の欧米諸国の大使館が存在し、国際的な印象があることから、この地を直感的に選んだ。   この東京ギャラリーの内装は、空間デザイナーの松村さんと二人三脚で作り上げたものだ。松村さんとは、KORAIのインスタレーションを通じて、様々な対話を重ねてきたことから、互いの美意識を隅々まで擦り合わせることができる。今回のギャラリーでは、格子や畳など日本建築の様式を取り入れ、キーカラーはグレーとした。江戸時代、質素倹約が必然であり、その中で庶民は鼠色を粋な色として発展させたという歴史がある。ギャラリーは、作品が展示されて初めて完成するものであるが、適度な配色を施し、空間に余白を設けることで、その調和をうまく実現することができたのではないかと思う。   HULS Gallery Tokyoでは、シンガポールのギャラリー経験を踏まえて、展示品が丁寧に選定されている。よく選定の基準を聞かれることが多いが、HULS [...]